夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

両方向性グレン術後定期検診(2)

2016/11/11

退院後2回目の定期検診だった。

最近急に寒くなったので、あき君(長男)が生まれた時に義母が買ってくれたアウターを着せた。

宇宙服みたい

実は先週あたりからはる君の顔色が悪い。
寝る時にパルスオキシメーター*1で酸素飽和度*2を測ったら、酸素吸入をして安静にした状態で85%前後。
一般の人なら明らかな異常値だが、はる君の場合、これでok。

10:00-事前検査

前はすごく混んでいた。時間もやたらにかかって、待合室も賑やかだったけど、今回はわたし達含め1〜2組しか待合におらず、比較的スムーズだった。良かった。

今回は血液検査がなく、

  • 心電図
  • X線撮影
  • 酸素飽和度
  • 体重測定

これらは診察前に行った。

前回は同時期に退院した顔なじみの赤ちゃんがいたんだけど、今回は誰とも会えず残念だったね。
前回の記事はこれ
calmin.hatenablog.com

順調に心電図→X線撮影と進んだが、SpO2の値がありえない数値になってしまった。
はる君、つまりグレン手術後の左心低形成症候群の子の酸素飽和度は80%前後になるのだが、96〜97%と見たこともない数値を叩き出していた。なんでだろう?
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はる君の心臓は、酸素たっぷりの動脈血と、酸素が消費された静脈血が混じり合った状態で身体を巡っている。理論上95%以上なんてありえないのにね……なんでだろう?

なんだろ、なんだろ……。
検査後は小児科待合室で診察を待つのが、一気に不安になる。
不安が伝わったのかはる君が泣き出してしまい、もう呼ばれる寸前だったけど授乳期で授乳するとすぐに落ち着いた。あ、お腹空いてたんだね。

体重は5.9kgだった。もう少しで6kgだね。
ちなみに6ヶ月の赤ちゃんの体重は6,440~9,570g(H22厚生労働省)大分追いついたね。
すごいや!

10:40-診察

主治医シマノ先生(仮名)の診察。
ラミちゃんのぬいぐるみの他にも、カツオのぬいぐるみもあった。調べたら、カツオ人間というゆるキャラ(?)らしい。

心電図は異常なし。心電図をとる時にぐずっていたので心配だったけど、安心した。

Dr.シマノ「まだ心臓が大きいね」
わたし「まだ大きいですか」
Dr.シマノ「うん」


はる君の心胸比(胸で一番長い部分と心臓の長さの比)は60%くらい。普通は50%以下なので、かなり大きいね。
この写真は5月下旬なので、今はこれよりちょっと小さくなったけどね。

続いて心エコー。病棟に入院中は睡眠剤で眠らせて行なっていたけど、今回はわたしが抱えたままで行った。
はる君はわたしの膝の上で、自分の心臓がどきどき動くのをじっと見ていた。シュール。
こちらも特に変わりなし。

Dr.シマノ「本来なら今頃グレン手術の予定だったけど、はる君は早まったので肺動脈がまだ細い。場合によってはバルーンで肺動脈を拡げる処置が必要になるかも知れない」
「顔色が悪いのは、ひょっとしたら最近寒いから血行が悪くなったからかもね」

との事で、今回も順調!
よかったよかった。

心配した酸素飽和度だけど、診察室で先生が測ったら80%だった。なんだったんだ。でもまあ、よかった!

カツオ人間写真集

カツオ人間写真集

*1:酸素飽和度を測る機器

*2:サチュレーション・SpO2。酸素が血液にどれほど溶け込んでいるかの数値