夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

アナログゲーム“かたろーぐ”は誰でも遊べて会話がはずむ、興味はひろがるゲームだよ

カタログを見るのが楽しくない人なんている?自分の関心のある分野のカタログって、ただ眺めているだけでも楽しいよね!

小さい頃、クリスマス前にハローマック(今は亡きおもちゃ屋さん)の大判チラシが届くのが楽しみでしかたなかった。フルカラーの紙面をぎっしりと埋め尽くす色とりどりのおもちゃ達は、見ているだけでワクワクが止まらない。
ハローマックのチラシが届いたら、まず床に広げて、弟と一緒に隅から隅まで舐めるようによーく眺める。ひととおり目を通したら、めいめいチラシの中で一番欲しいものを決める。
「いっせーの、せ!」で、おもちゃを指差して「おなじだね」「そのおもちゃもいいよね」「こういうの、欲しいね」「そうだね」……って身体をくっつけあって楽しんでいた。

かたろーぐを初めて知った時に真っ先に頭に浮かんだのは、弟とハローマックのチラシを眺めた思い出だった。わたし達が勝手に楽しんでいたこの遊びをゲームとして成立させるとこうなるのか!という感動があった。

早速かたろーぐをプレイ

出会い

今年に入ってこんなニュースを耳にした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170105/k10010829611000.htmlwww3.nhk.or.jp
カタログを使った国産ゲームが療育現場でも使われているという内容で、すごく興味を引かれた。これはどうせ後で買うだろう、と思ってすぐに注文した。
お知らせ - ちゃがちゃがゲームズ

かたろーぐとは?


福井のゲームメーカーさん、新着情報 - ちゃがちゃがゲームズによる卓上でできるアナログゲーム(コンピュータを使わないゲーム)です。

『かたろーぐ』は、身近にあるカタログや物品などを使い、1人が各要素に記号マーカーを置いて謎の順位を示し、他の人たちはその基準を類推して指定順位の要素を当てるゲームです。

引用:ゲーム紹介:かたろーぐ / Catalo-gue 高円寺0分すごろくや
ルールは単純なので、初めて遊んでもすぐに理解できます。ただ、スタンダードなルールはわが家の年少さん(3歳)にはちょっと早かったので、アレンジが必要かな。

中身

中身はこんな感じ。


内容は

  • ハート形トークン×14
  • マーカー×7
  • カード2色×7
  • サンプルカタログ
  • ルール説明用紙
  • 収納ポーチ

トークンはすっごくキレイで、テンションMAX↑↑。
マーカーは大理石製でずっしりと重みがある。ニッセンのカタログのように分厚い本で遊ぶ時なんかはある程度の重みがないとすべっていっちゃうから、これくらいの重量がちょうどいいんだと思う。
遊び方の説明の用紙の裏面は英語になっている。

サンプルカタログがついていたんだけど、これって……

みんなだいすきいらすとやさんだ!

ちょっと珍しいのは、中身がぴったりおさまる収納ポーチがついてること。細かい気遣いが嬉しい。

コンパクトで持ち運びにも便利。

ルール

自分(or相手)が選んだ7つの要素を、1位〜7位まで順番をつけて相手(or自分)に当ててもらう、というのが大筋の流れになっている。
参加する人の年齢や人数に応じていろいろアレンジして遊ぶこともできると思う。

感想

うん、おもしろい!このゲームを購入した理由、それは発達障害のある長男・あき君のためというのが半分、あとの半分はカタログ大好き人間・わたしが楽しむためだ。
うちには他にもアナログゲームがいくつかあるけど、実力差が顕著に出てしまうものが多い。勝ち負けにこだわるあき君と遊ぶと、負けて奇声を上げたり、勝つとジャンプしたりして辛い(負けても平気だよ、という事を教えたいから、全プレイ勝たせてやる必要はない)。

わたしにとっては予想通りの楽しさだったけど、あき君ののめり込みぶりがすごい。届いたのは1/7だけど、もう30回以上付き合わされて一緒に遊んでいる。やばい。今日も朝から遊んでる。このゲームがいたく気に入ったようだ。よかった……。
想定外なのは、いろんなカタログで遊べるのに、ゲームに付属しているカタログばっかり使う事(かあちゃん、違うチラシを使って遊びたいな……)

あと、療育的な点からもいきなり素晴らしい効果があった。
あき君がかたろーぐで遊びながら「これがどうして1番好きなのか聞いて」「もっと教えたい、わかってほしい」と、自己主張をしてきたことだ
あき君は受動的で自己表現が苦手な面がある。自分の気持ちを言葉にするのも不得意なので、日常生活のいたるところで衝突や不具合が発生している。自他の境界が曖昧で「言葉にしなくては伝わらない」という理解がすすんでいないようにも思える。それがかたろーぐでなら自然と自分のことを声に出して話すことが出来るようだ。
療育現場で使われるというのも納得(もちろん、定型発達のお子さんでも絶対楽しいよ!)。ただ、発達障害のタイプは多種多様なので誰にでも効果があるとは言えない。

うちではこんな風に遊びました

例えば、名作絵本「からすのパン屋さん」の1ページ。

ボロボロなのは、わたしが生まれる前に親が購入した本だから。

絵本・その2

「おすしのずかん」という絵本。色えんぴつの繊細で優しいイラストがとてもいい。

タブレットがあれば、画像検索などもいいと言うことで、“北海道”“グルメ”でやってみた。

飯テロだ
※タブレットに直接マーカーを置くのは傷がつきそうで少し気になる。何か透明のシートを敷いた方がいいね。

他にも色々遊び方は考えられそう。
いくつか試したかったけど、前述の通り、付属のカタログばっかり使ってるんだよね〜。

まとめ

かたろーぐは誰でもすぐに遊べます
発達障害児の療育に使用されている、というのも頷けます(効果は人それぞれ)
家族でも、友達同士でも工夫次第で無限に遊べます。おすすめです。

関連リンク

お知らせ - ちゃがちゃがゲームズ
▲かたろーぐ公式サイト
ゲーム紹介:かたろーぐ / Catalo-gue 高円寺0分すごろくや
公式サイトには詳しい遊び方や、他の方が実際に遊んだ事例、療育現場での使われ方など参考情報がたくさんあります。
▲かたろーぐの通販を行っているすごろくやさんのサイト

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

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おすしのずかん (コドモエのえほん)

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