夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

リハビリ・その2&3【心臓病児の生活】

 月に二回のリハビリの備忘録です。極めて侵襲の高い手術を複数回受けていること&常時低酸素状態にあることではる君の発達は遅れている(別の障害の可能性もあるけどね)。前回記事はこちら。
リハビリ・その1【心臓病児の生活】 - 夜明け前の心臓(仮)

リハビリ・2

2017/07/19

 今回から、記録のため写真を撮る許可をもらった。リハ室に着くと急に鼻息が荒くなり、テンションが上がり、やる気まんまんのはる君。
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 前回同様、まずはバランスボールにうつぶせで乗っかって、腕で上半身を支える動きの練習をするが、この写真を撮った直後泣き出す。そんなにうつぶせが嫌なの……。

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リハ室は酸素を供給する管がついてるので、リハビリ中はボンベを節約できる

 バランスボールはそこそこで切り上げたが、すっかり機嫌を損ねてしまった。機嫌が悪くなったのにはもう一つ理由がある。この日はいつもの朝寝ができなかったから。自宅からリハビリの病院まではドアtoドアで40分程度かかるから途中で寝てしまうかなー、と楽観視したのが悪かった。

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 それでも、目の前におもちゃがくれば熱心に遊び出す。前と同じNEW くるくるチャイムと、アンパンマンのスイッチが並んだおもちゃを使った。

べビラボ アンパンマン ひらいてぴょこん!

べビラボ アンパンマン ひらいてぴょこん!

↑この商品の旧バージョン
 このおもちゃも、児童館や保育施設でよく見かける定番だけど、はる君は指と腕の力が足りないらしく、うまく遊べてないように見える。このおもちゃのスイッチ、さほど強い力は必要ないのに、指の力が弱すぎて蓋が開かないのだった。そんなこと初めて見た。

2日目のまとめ

 理学療法士の島先生(仮名)から聞いた話のメモ

  • 腕の力がない
  • 足の裏を地面に接地させるのに慣れさせたほうがいい
  • つかまり立ちをしたいようなら、どんどんさせていい
  • 自らうつぶせになれないと、自力でおすわりできない

リハビリ・3

2017/08/02

 前回の失敗をふまえて、いつもより早めに起こし、朝寝を1時間弱させてから家を出るようにした。予約の時間も1.5時間遅らせた(枠が空いていたので)。リハビリの病院に着くなり、片手をあげて「あ!あ!」と声をあげて笑顔になった。もう3回目の余裕です、はる君。

 先生にも「あい!!」と元気にあいさつできた。
今日のリハビリはくるくるチャイムからスタートした。

 まずは見てください!

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 なんと!突然成功しました!手をどう使えばいいかわかったんです!!パチパチパチパチ(拍手)。うれしそうですね。かあちゃんもすごくうれしいです。
前々回→ボールを打ちつけあったあと、ぶん投げる。
前回→ボールを入れるというのは理解したが、目と手が連動しておらずボールが入らない。
今回は、くるくるチャイムが目の前に来るなり成功したので、島先生もびっくり&にっこり。

 後は円盤をスリットに入れる貯金箱型のおもちゃ、アンパンマンスイッチ、スロープを転がる車のおもちゃで遊び……

 最後にバランスボールでうつぶせに

やっぱり泣く

3日目のまとめ

  • 足が器用過ぎるので、足裏をきちんと接地させるのが大切
  • うつぶせからだと座れることに気づくといい
  • つたい歩きがはじまったら、そのままやらせていい

 「足が器用すぎる」の補足:例えば先天的に手に障害がある子どもの場合、足が手の代わりとなって字を書いたり料理が出来るように役割が変化する。すっと仰向けで生活していたはる君も、腕の力の弱さを補うように足を使っていると指摘を受けた(あおむけのまま、足と手を両方使っておもちゃを支えていることがしばしばある)。足の役割は地面を蹴って歩くことなので、なるべく足の裏をつけて生活したほうがいいとのこと。

 夏休みをはさんで、また8月の後半にリハビリ行ってきます。なんか、毎回できることが増えるね。うれしいよ。

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