夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

コイル塞栓術入院7日目(2017/12)【退院】

 一足先にTwitterでご報告させていただきましたが、12/04に無事退院いたしました!洗濯や掃除、料理などしてたらあっという間に時間が経ってしまい、昨日のうちに更新できませんでした……。

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2017/12/04

 スーパームーンを病室の窓から見た夜。
はる君は1日で見違えるほど元気になった。よかった、よかったよー。朝一番で採血をして、結果次第では今日か明日に帰れるかもしれない。

 ツマブキ先生(仮名)がにこにこしながら検査結果を持って来た。

ヘモグロビン 14.5g/dl
CRP 5.84mg/dl

(ヘモグロビンは酸素を運搬するタンパク質、CRPは炎症反応を示す指標として使われる)
ヘモグロビンは基準値内に入ったが、
CRPはまだ十分に下がってはいない。シマノ先生(仮名)と相談して判断することになったので、それまでのんびり遊んで待つことにした。


 さわやかな秋晴れの空は、遠くに富士山が見えた。

ハッシュタグ #病院の付き添いを考える について

 今年の初めころからTwitterを始めた。ブログを更新する気力がないときもTwitterのタイムラインをダラダラ眺めている(だからブログ更新が滞る)。ブログとTwitterを連携するようになり、人の輪がすこし広がって、今まで知らなかった世界に触れることができた気がしてうれしい。

 入院中、「#病院の付き添いを考える」というハッシュタグのツイートが流れていった。そう、病院の付き添いは大変だ。治療で苦しむ子どもを励ましながら、親は自分の身体のケアもロクにできないまま不自由な暮らしをしなくちゃいけないから。
入院が思いがけず長引いてしまったので急遽適当にカップ麺を買って食べていたら、2日目にニキビができた。

 わたし、最初はこのハッシュタグは付き添い入院中のライフハック的情報を集めるためのものだと思っていたけど、そうではなく、今大変な思いをしている方の叫びなのだった。

退院診察

 昼ご飯を食べて3時のおやつの時間になってもシマノ先生が見えないので不安になってくる。シマノ先生はこの日午後の外来に出ていたのだった。

 退院でももう一泊でも良いように荷物を軽くまとめて待っていると、シマノ先生が現れた。

  • 輸血の効果は出ていると思う
  • 炎症反応があると出る酵素が出ていない(?)メモを紛失して詳細不明
  • CRPはまだ高いが、今後下がると予想される
  • 今回の発熱とCRP高値については、コイルの合併症の可能性がある

 シマノ先生が「おかあさん、帰りますか?」と言うので、「はい、帰ります!」と返事をしたので晴れて退院となった。


 小児病棟から外へ出る扉を開けようとしたとき、近くにいた看護師さんがたくさん集まってきて「さようなら」「おめでとう」と声をかけてくれた。はる君は笑顔でひとりひとりにハイタッチをした。また来週入院するけどね。次はいよいよフォンタン手術。


 夜に帰宅したわたしを、全裸の長男あき君と次男ふゆ君が出迎えてくれた。風呂に入っていたのだ。次男は「かあちゃん、だいすき」と抱きついてきた。全裸で。
義母が夕飯を作ってくれていたのでありがたくいただいた。野菜と豚肉を優しく蒸した料理がおいしくて、人の作る料理も野菜も久しぶりに思ってうれしかった。
わたしははる君を寝付かせながらいつのまにか眠り込んでしまい、目を覚ましたのは10時間後だった。

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 ブログをお読みくださった方々からたくさんのご声援をいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで無事に退院できました。手術まであとすこし。がんばろうね、はる君!