夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

小児病棟41・マタニティステッカーの話【入院生活46】

マタニティステッカーの話

2019/02/03

金&土に用事を済ませるために病院を抜けて色々やってきました。
そのうちのひとつが、小児慢性特定疾患受給者証に現在入院している病院を追加するための手続きです(後日、別途記事を書く予定)。

保健所に見慣れたマークと見慣れないシールがあり、聞いてみたところ、自動車用マタニティステッカーだという。初耳……!


とツイートしたところ、はてなの優しきしいたけことid:wattoさんが記事にしてくれました(ありがとうございます)。*1


元のツイートに引用でいただいたご意見をふまえて、ちょっとだけ補足します。

コメントの傾向

引用RTの数は40と少なめですが、せっかく数えたのがもったいないので(暇かよ)お知らせします。
(統計的にどうこうって結論を出すつもりは毛頭ございません)


マタニティステッカーの認知度

  • 知っていた…14
  • 知らなかった…21
  • 既知かどうか不明…5

こんな感じで、2:3の割合で知らなかった人が優勢でした。
ちなみにTwitterのアンケート機能を使って現在(2/4)も調べています。


そして、思いのほか多かったのがネガティブな意見。
一例…「マークをつけていたら煽られた」「身障者駐車場に停めようとしたら断られた」「身障者用スペースは車いすに必要なので、優先席とは違う」「車いすが停められなくなる」「妊婦様と思われそう」etc.
実際に警備員に断られたり、煽られたりの実害が出ていることは本当に残念でなりません。


拡散希望、使ってよかった、という意見をポジティブ意見、使うのがためらわれる、車いすユーザーに配慮が必要などの意見をネガティブ意見としてカウントすると…


賛否の割合

  • ポジティブ意見…14
  • ネガティブ意見…11
  • どちらでもない(知らなかった、など)…15

やや賛成よりですが、わたしが思ったよりは賛否が拮抗していました。

そもそも、マタニティマークについてあまり良い印象がないのでは?という気もします。
誰が言い出したのか、極端な例をあげつらい「妊婦様」と蔑称をつけてさげすむネットの体験談(?)に、肩身の狭い思いをしている妊娠中の方は少なくないでしょう。
(一部の極端な例がクローズアップされ、大半の良識的な妊婦さんに刺さっちゃってますよね)
つわりや体調不良と戦いながら、家事を、仕事を、育児をこなす妊婦さん達の環境が少しでも良い方向にむかうといいのですが。

妊婦はそもそも身障者用駐車スペースを使えるのか?

結論を先に言うと、使えます。
高齢運転者等専用駐車区間制度によると、身障者駐車スペースは身障者以外に高齢ドライバーや妊婦も利用できるとされています。

高齢運転者等とは

普通自動車の運転ができる免許を受けた
70歳以上の方
聴覚障害であることを理由に免許に条件を付されている方
肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方
妊娠中又は出産後8週間以内の方
を総称して「高齢運転者等」といいます

高齢運転者等専用駐車区間制度 警視庁より、強調は引用者

しかし、車いすユーザーは広い空間が必要なことから身障者用駐車スペース以外を利用できないので、数の限られた身障者用駐車スペースを奪わないでほしいという訴えももっともな話です。

タイムリーなことに、総務省からつい最近(2019/01/23)この問題に対する施策が出されていました。

(前略)
建築物の出入口に近い位置 に駐車場を確保する必要がある障害者等は、車いす使用者のみではないことに配 慮し、車いす使用者用駐車施設に準ずる位置に上・下肢障害者や妊婦、けが人、乳 幼児連れ利用者等も利用できる駐車施設を確保することが望ましいとされ、設け た場合にはこれを分かりやすく表示することとされている。

このような車いす使用者用駐車施設に車いすに準ずる利用者用駐車施設を付加 した駐車スペースは「ダブルスペース」と呼ばれ、車いす使用者用駐車施設の幅が 3.5m以上必要なのに対し、車いすに準ずる利用者用駐車施設は一般の駐車施設と 同じ 2.5m程度の幅で設置することができる
(後略)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000528395.pdfより、強調は引用者

つまり、身障者用駐車スペースのほかにダブルスペースなる準・身障者用駐車スペースを作ろうという計画のようです
車いすのマークは国際基準により決まっており、車いすが必要となる障害に限らず障害のある人を表します。
身障者スペース=車いすのイメージが強く、歩くことに困難さがある内部障害者が使いにくいという訴えを受けて生まれた施策のようです。
詳しくは引用元のpdfをご参照ください。


パーキングパーミットと称する、いわゆる駐車許可証を発行している自治体もあります(残念ながら東京にはありません) 。
また、障害者手帳所持者のうち、“歩行困難者”にあたる場合は「駐車禁止指定除外標識」を発行可能です(こちらは全国)。

その他の問題

まず一番に、ドライバーへの周知が全然足りてないってところがあると思います!
わたしも恥ずかしながら今回はじめて知りました。

それから、素材がペラペラの紙で、ツイートへのコメントによると、雨で溶けて剥がれてしまったそうです。のり残りを気にして貼りたくない、という意見もありました。
若葉マーク、もみじマークのようにマグネット式もあったらもっと良さそうです。


このマークを保健所で初めて見た時、障害のある人の中では認知度が高くても、一般には浸透していないヘルプマークのことが思い起こされました。
どうか、今よりもっと妊娠中の方に優しい社会になることを心から願っています。


☆  ☆  ☆

きょうのはる君

日曜日はリハビリも検査もなく、ベッドの上で座ったり立ったりして遊んだ。
二晩病院を開けたあと、はる君は横になった状態からおすわりできるようになっていた(!)。
おすわりの姿勢のまま、あっちこっちに行っては、おもちゃの箱から自分でおもちゃをひっぱり出して遊び、飽きたらきちんとしまっていた。

ご飯はよく食べている。

節分なので、鬼のお面をかぶった(きみが鬼なの!?)。

節分なので、一本に大豆約35粒分が含まれているというソイジョイを、恵方を向いて祈りを込めながら無言で食べた(常に一人で食べるのでいつも無言だけど)。

大塚製薬 ソイジョイ アーモンド&チョコレート 30g×12個

大塚製薬 ソイジョイ アーモンド&チョコレート 30g×12個


病魔よ、去れ。春よ、来い!


したっけ、また!

*1:ところで、わっとさんがマタニティステッカーをアイコンにしているのを見ると、一瞬『わっとさんがおめでた?』とお脳のあたりが混乱してしまうのはわたしだけですか?