夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

カテーテル検査の結果・速報版(2019/05)

カテーテル検査

Apple Pencilを自宅に忘れて図解を描くのしんどいので、文章だけの速報版として書いた。

いよいよカテーテル検査。
肺が良くなってるといいな。
心臓も元気だといいな。


送り出す前

送り出した後

これ以上まだ何かあるの……。

流れ

  • 06:45 起床
  • 07:00 軽食
  • 07:30 食止め
  • 11:00 点滴 つなぐだけで大号泣
  • 11:40 寝る
  • 12:50 トリクロ*1 泣いて全部吐く
  • 13:00 エスクレ*2
  • 13:10 寝る
  • 13:20 点滴変える
  • 13:40 カテ室へ
  • 16:45 戻る そして病状説明へ……
  • 18:20 起きる
  • 18:40 夕食
  • 20:20 寝る zzz

事前の説明通り、検査は順調に進行した。

カテーテル後に起きた時は不機嫌で、暴れて暴れて困った。
検査後は6時間の間、患部を固定しなくてはいけない。

病状説明


残念ながら半年前のカテーテル検査より全身の酸素化がやや悪化していた。

肺動脈について
  • 太さ…前回と同様
  • 圧力…やや圧力+(前回は8〜9、今回は10〜11)
  • 肺動静脈瘻…肺静脈のSpO2 *3がやや悪化
  • 肺体血流比…0.9
心機能について
  • 心収縮…ok
  • 心拡張…ok
  • 心拍出量…ok
弁逆流、大動脈弓について

三尖弁…逆流少
大動脈弁…逆流少
大動脈弓…狭窄なし

新たに判明したこと
  • 肺の酸素化の機能が落ちている
    • 腸が横隔膜より上にせり上がっており(ヘルニア)、肺を圧迫している(?)
  • 静脈〜肺静脈の側副血管*4が出来ている
    • 側副血管の一部は心臓の内部に通っている

横隔膜よりせり上がった腸が左肺を押していて、酸素化機能が阻害されている可能性があるそうだ。

昨日の記事で左肺の下部が白っぽいと書いたのは、これが原因だったのか。
正直、寝耳に水という感じ。
ひょっとしたら先天的に横隔膜の奇形も持っていて、それが顕在化したのかもしれないそうだ。
肺血管抵抗が上がったのも、これが原因かもしれない。

詳しく調べるために、明日急遽CTを撮ることになった。

今日の説明まとめ

肺血管の発育、心筋のポンプ機能、弁の逆流は前回と同程度。
これらの数字からすると、計算上はフォンタン手術の適応となる。

腸のヘルニアで肺が圧迫されている可能性があり、フォンタン手術を行う場合には先にその治療をする必要がある(手術の可能性もあり)。
自分で調べてみたら、小児慢性特定疾患にある先天性横隔膜ヘルニアというのがあてはまりそうだ。

今回の検査結果(カテーテル検査+CT)については、セカンドオピニオンを求めに行こうと思う。

心臓以外でお腹を開くの、やだな。心配だな。
でも、やるしかないなら、やるしかないね。
いちいちショックを受けている暇はない。

*1:トリクロリールシロップ、小児用鎮静薬

*2:エスクレ坐剤、小児用鎮静剤

*3:酸素飽和度。血液の中に含まれる酸素の値。健康な人なら100〜99%で、はる君は80%前後

*4:低酸素状態が続く状態を補うために新たに発生する血管