夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

付き添い二日目

付き添い二日目

2016/06/29

結論、昨日はもー本当にぜんぜん眠れなかった!!
部屋のうち誰か一人が泣くと他の子も泣き出すの。
泣くはる君を抱っこして病棟をぐるぐる歩き回り、ようやく泣きやんだはる君をラックに置いて寝ようとすると、別の一人が起きて泣き、連鎖して全員が泣き出すのだ……。
夜勤の看護師さんがいるので、誰かのバイタルに異常があればすぐ駆けつけてくれるのだが、多少泣いた程度ではいちいち来ません。

 

病棟にいる最年少ははる君のようだ。上は小学校高学年らしきお子さんもいた。
昨今の心臓手術は低年齢化が進んできて、10年前なら3~5歳で行っていた手術も1~2歳で行うのが標準化されていると聞く。
なので、病棟にはやはり0~1歳代のお子さんが多かったように思う。

夜中、泣く子を抱いて病棟を散歩したり、病棟ロビーであやすお母さんがたくさんいた。

 

朝、担当の看護師さんに「よく眠れましたか?」と笑顔で聞かれた。
ぜんぜん眠れなかったです!
と伝えたからだろうか、今日から部屋を移動する事になった。
今度の部屋には0歳代のあかちゃんが三人いた。

 

 付き添い中の食事(ミルク)について


はる君は2ヶ月だから食事はミルクor母乳。
名前のラベルが貼ってあるミルク入りの哺乳瓶があるので、冷蔵庫のそばにある電子レンジで各自あっためて与える。
母乳の場合は若干面倒で、はる君は体がとても小さかったのでカロリーとタンパク質を母乳に添加したものを飲んでいた。

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母乳はレンジで温めると有効成分が壊れてしまうので、湯煎で温めなければならない。
忙しい看護師さんをつかまえて依頼するのだが、時間がかかったり、ごくたまーにだけど忘れられてしまったりして少々やっかいだった……。


主治医の先生が回診に来た。といっても、なんか時間空いたからちょっと寄ってみたよ、みたいなノリ。
主治医の先生は4名いる。今回はのんびりとした雰囲気のS先生。
明日は心臓エコーや脳のCTをとって、退院して問題ないかの診察をしてくれるらしい!
「退院に向けてお母さんの準備はどうですか?」
はい、たぶん大丈夫です!
先生、退院まで付き添いたいんですが、いいですか?
「こちらは全くかまわないです。心エコー、一緒に見ます?」
見ます!

と、勝手に決めてしまったので、すぐ旦那に連絡。「うーん、まあ、大丈夫だと思う」と言われたので、早速ナースステーションに付き添い延長の旨を伝えにいく。


兄達の事もあり、当初は二泊三日の付き添い入院の予定だった。
が、付き添いナシ部屋に昨日一泊して、わたしは帰るのがすっかり嫌になってしまったのだ。

 

付き添い延長を決めたのは、かなちゃんと一緒の部屋だったからかもしれない。
かなちゃんのお父さんとお母さんはお忙しい方のようで、はる君が小児病棟に移動になってから一度も顔を合わせた事がなかった。
かなちゃんがあまり泣くので、余計な事だとは思ったがプレイルームから持ち出した絵本を読んであげたらすごく喜んでいた。
その後もぐずる彼女と手遊びをしたり、歌ったりして過ごした。
いつも一人で寂しいので、大人が来ると満面の笑顔で出迎えて、なんとか気を引こうとしている・・・ように見えた。
何度書き直してもかなちゃんの親を批判しているかのような文章になってしまい困るが、人には事情があるので付き添いが難しい事情の方を責める気はない。ほんとに。

 

わたしがここで家に帰ったら、はる君はきっと一人で泣くんだよね。
いままでもそうだったんだろうにね。
お泊まりを一度経験したら、もうはる君を置いて家に帰る事は出来なかった。