夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

付き添い1日目

そんな訳で退院しました。イェイ!
体力がすっかり落ちてしまい、日中は授乳・昼寝で毎日が過ぎていきます。

付き添い一日目

2016/06/28 2988g
二泊三日で付き添い入院をする事になった。はる君の着替えプラス私の着替えと洗面道具をカバン二個に詰めて病院へ。
この病院は家族の付き添いが必須ではないが、患児の為にも付き添いを推奨します、というスタンス。それはそうだろうね。病院によっては小児患者は家族の付き添いが必ず必要なところもあるので、どっちでもいいよ、というのがありがたい。

はる君は、付き添いナシのお子さんをまとめた大部屋で寝ていた。
向かいのベッドのかなちゃん(仮名)は1歳くらい?誰にでも笑顔を振りまくかわいい女の子。
他におそらく6ヶ月位の子がふたり。ふたりとも大きな声でよく泣く。今日からよろしくね、と赤ちゃんに挨拶。

担当看護師さんに付き添い入院についての諸注意などをうける。今日から水分制限の上限が解除になったという。やった!ちなみに下限はあり、300ml/dayであった。50ml×6回でノルマクリアだから、まあその位はいけるでしょ。

水分制限が解除になった事により、ミルク・母乳を飲ませるタイミングやむつ換え、沐浴等、看護師さんが行ってくれていたお世話全般をわたしがする事になった。すでに二人の子供がいる事は周知されているので、本当に最低限の事しか指示されなかった。

ただし、水分のIN/OUTは正確に記録する必要があり、最初は多少面倒だった。
ミルク・搾母乳の場合

  • 哺乳瓶の重さベースで計算(飲む前の重さ)-(飲んだ後の重さ)=飲んだミルクの重量

直母(直接母乳を飲ませる事)の場合

  • 子供の体重ベースで計算(飲んだ後の子供の体重)-(飲む前の子供の体重)=飲んだ母乳の重量

産院によっては、早産等の事情がなくても直母の場合飲んだ量を調べる為にベビースケールで量るところもあるそうですが、わたしの場合長男、次男の時はこんな事はしていなかった。

上記の計算はINの分。
OUTの分については、おむつが汚れる毎に袋に入れて重さを量り、袋の重さとおむつ自体の重さを差し引いた分を記録した。

IN、OUTそれぞれ、トータルでの水分量を記録する。
計算機を持ってきておくんだった。
ねぶそくの頭で、2ケタの算数をやらなくてはいけないのが、たいへんでした。
まあ、何回かやると慣れてきて、量ること自体は苦にはならなくなってきた(計算は苦手なので苦痛である)。

4人部屋だったが、一人の赤ちゃんはお父さんとお母さんが来て部屋を移る事になったようだ(退院ではなさそうだった)。
あと一人はお母さんではなくておばあさんが付き添いのようだった。

今のところ、はる君は泣いても抱っこすると泣きやむ。機嫌のいいときには笑う。体重もまだ3kgに満たず、軽い軽い。
ふふふ、チョロイもんである。
と、この時は思っていた。長い夜が始まるとは知らずに。

心臓手術後の水分制限について

心臓手術をした後は心不全を予防する為に水分制限がある。
まだ心臓のポンプが弱い状態なので、体の水分が多いと、その分心臓を頑張って動かさないと全身に血が巡らなくなってしまう。利尿剤も処方されるが、口から摂取する水分もそれなりに制限する必要があるというわけ。水分のとりすぎが心臓に負担をかけるというのは、はる君がHLHSとわかってから初めて知った。
なお、極端な水分制限は脱水症状を引き起こすから、だめ(当たり前)。