ミルクが増える(PICU11日目)
2018/01/04(テイクダウン後17日目)
もう最初の手術から3週間経った。手術の前は「これで根治だ。元気になったらきっとご飯もたくさん食べられるようになって、歩き始めたりして毎日きっと大変だろうな。今まで行けなかったところに行きたい。お世話になった人に会いたい……」と思っていた。現実はきびしい。
この日は夫が仕事を早退して面会に行ったため、はる君の様子は伝聞。
今日のはる君
毎日人工呼吸器の状態をチェックしている。FiO2、酸素の割合、圧力、圧をかける回数が減っていないかと期待したが、変わらず。むしろ人工呼吸器の設定酸素濃度は90%と微増。
FiO2 | 90% |
---|---|
プレッシャーサポート | 14 |
換気数 | 26 |
SpO2 | 76% |
SpO2…経皮的酸素飽和度、血液中の酸素の値。基準値は100%。
FiO2…人工呼吸器の吸気に含まれる酸素の濃度。
胸水が漏れる
左胸に赤い胸水がたまっていたが、ドレーン(水分を抜くための管)が詰まってしまったため抜き去っていた。胸水減少したので抜く→再度貯留したのでもう一度刺す→詰まって胸水出ないので抜く→という状態。この2回目の穴から大量の胸水が漏れ出し、洋服とバスタオルを汚した。
ミルクの一回量が80ccになる
3時間毎に80ccを8回/day、鼻から胃に注入している。この80ccは1時間かけてゆっくり入れているが、注入直後からSpO2が急速に下がってしまう。消化するために胃に血液が集まり、みるみる70台を割り込んだ。ミルク注入中だが痰を吸引し、バルブバッグ*1で酸素を送り込むがなかなか上がらない。ミルクの注入が終わった頃やっと70前半まで戻ったという。
理学療法士さん来訪
理学療法士さんが来て、関節が固くなっていないかなどを確認しにきた。特段あやしいところはないが、リハビリをすると覚醒してしまうので、主治医を相談して今後リハビリをすすめるとのこと。
帰りたい……
とにかく、心が落ち着かない。落ち着かないからたまに絵を描く。脳のリソースが絵にくわれて、少しはラク。
疲れた pic.twitter.com/zamDG4wpQm
— CALMIN@12/19 takedown (@CALMIN_PDH) 2018年1月4日
*1:アンビューバッグ(商品名)とも。