夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

カテーテル検査の結果(暫定版)

10/30日に行ったカテーテル検査の結果について簡単に書きました。
医療の素人による個人的な備忘録です。正しさは保証できません。
わたしの解釈が合っているかどうかははる君の主治医シマノ先生(仮名)にしかわかりません。
(暫定版のため、用語解説は省略)

前回のカテーテル検査の記録

www.calmin.org
右肺の肺動静脈瘻、左肺からの出血で循環がうまく回っていない状態だった。
はる君はぱんぱんにむくんで、わずかなミルクも飲めずに眠らされていた。
このときから8か月。

検査の目的

  1. グレン循環の評価
  2. 肺動静脈瘻の経過評価

検査結果

現在の心臓のイメージ

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赤は動脈血…肺で酸素化した血
青は静脈血…体で酸素を消費した血
紫は動脈血と静脈血が交じり合っている血

各種検査結果概略

  • 肺動脈(図の左右に渡る青い血管)の圧…8~9〈前回値…左26、右19〉…改善
  • 肺動脈の太さ…細い
  • 肺動静脈瘻…改善もコントラストエコーはまだ陽性
  • 肺体血流比…0.9
  • 右心室拡張末期圧…改善
  • PAindex…148
  • 三尖弁の逆流度…Ⅰ/Ⅳ(4段階中、最も軽度)
  • 大動脈弓(紫の太い血管)…狭窄なし
  • 冠動脈血流…良好
  • 心収縮…良好
  • 側副血行路…増悪

ICの時点でのシマノ先生の見解は改善されているということでひとまず安堵。
先生の読み通り、右室→肺動脈の導管で肺動静脈瘻(難治性の疾患)が改善されたのかな。すごい。

主治医の見解

肺動脈を拡張した上で、鬱血を防ぐために穴開きフォンタンはいけそう。
各種データはフォンタン手術に挑戦したときと大体同じで、フォンタンテイクダウンがなければ手術可能と判断する可能性が高い。
前回よりも肺の状態は良い。

気になること

気になったことのひとつはPAindexで、はる君は150弱。
本来なら200は欲しいという話だったが、ネットで無料で見ることのできる日本語論文で300以下でハイリスクになるとの記述を見かけた。

側副血行路ができている。でもそれは低酸素状態が続く限りは避けがたい。

肺動静脈瘻は、はる君のケースでは改善されてよかった。でも、フォンタン型心臓の方でも併発しているケースもある。まだよくわかってない。