ICU2日目・愚痴日記【緊急入院・3】
集中治療室
2018/12/22
一夜あけて、朝の家事を済ませ、面会時間に合わせて家を出る。
昨日足りなかったオムツやタオル、ティッシュを担いで病院へ。
治療について
病院についたら、はる君はベッドに固定されて眠っていた。
本日は土曜日ということでインフォームドコンセント(IC、病状説明)はない。
この病院ではICUは写真撮影不可だから写真は撮れなかった。
担当の先生と看護師さんから、現在の状況を確認した。
抗生剤の投与
- アネメトロ、セフォタックス、バンコマイシンを投与
- 血液をサラサラに保つヘパリンを投与(ワーファリン、アスピリンは中止)
脳膿瘍の治療として、体内の菌を殺す抗生剤を三種類投与されている。
以前MRSA*1に感染したときにも使われた強い薬が使われているようだ。
CT
午前中に鎮静した状態で全身のCTを撮影したとのこと。
はる君のストレス
はる君が最後にご飯を食べたのは前日の2時のことで、それから34時間くらい経過していた。
目覚めたらお水をすこし飲んでみて、問題なく飲めるようになってから食事が摂れる。
もう起きてもよい時間だそうなので、声をかけると目を覚ました。
が、自分がどういう状態にいるかすぐに理解すると、激しく泣き始めた。
「かあちゃん、だっこ、だっこ」と泣き叫びながら、渾身の力で拘束から逃れようと体をひねって暴れる。
抱っこしていいか尋ねたけど、ダメだって。
ベッドに拘束されて、ほぼ丸一日半ご飯を口にしていない。
かあちゃんもとうちゃんも、にいちゃん達もいなくて、はる君ひとりぼっち。
辛くないはずがない。
病院が変わるとルールも変わる
10分以上号泣しているので、とても心配でじっとしていられなくなった。
前の病院では、ここまで長く泣かせる前に、ありとあらゆることをして泣き止ませようとしていたので、そのギャップがわたしには辛い。
あまり長く泣かせないように言われている。
長く泣くことで肺の血管が収縮し硬くなり、肺高血圧が進行してしまうと理解している。心臓にも負担がかかる。
でも、看護師さんに聞くと「1~2時間くらいは泣いても問題ないですよ」とのこと。
心配しているのはわたしだけみたい。
こういう状況は、すっごく堪える。
目の前ではる君が身をよじって、涙を流して泣き叫んでいるのに、力不足で泣き止ませることも出来ず、「あなたの心配は無用な心配だ」と言われているように思えてしまう。
母親として無力なだけではなく、スタッフの方に話しかけることで仕事の邪魔すらしているかも。
忙しいICUのスタッフさんがうんざりしているのが見て取れた。
(きのう救急外来で待たされたときにも、号泣するはる君が心配なあまり「泣き止まないことが心配だ。CTの際に眠らせるなら、早めに眠らせてくれないか」とお願いして困らせてしまったんだった)
はる君はわたしの手を引っ張って、必死に腕を抱き寄せようとしたが、「おかあさん、それでは抱っこになってしまいます。抱っこは禁止なので少し離れてください」と言われてしまう。
横たわるはる君に身体を寄せるのもダメなのか……。
もちろん、離れた瞬間から火が付いたように激しく泣き出した。
最終的には、先生に確認してもらって抱っこ解禁になった。
でも、すでにパニックに陥っているはる君は、わたしが抱っこしても泣き止むことができず、「あっち、あっち」とひたすら出口を指差し、制止されてはまた泣いていた。
頻繁にSpO2 *2低下のアラートが鳴る。
あまりに酷く泣くから、こちらから睡眠薬で眠らせることはできないかと提案もした。
結局、起きている間はほとんど泣き止むことがなく、30分以上泣き暴れ大声で喚き叫んで、やがて疲れて眠ってしまった。
わたしがいない時には泣かずにDVDを見ているときもあったという。
ここで『面会に来ない方が泣かないから良いだろう』と結論づけるのは短絡である。
子どもはICU面会を待っているに違いない、とわたしは思う。
保育園児だって最初は親と離れると泣くけど、必ず親が迎えに来ることを覚えると泣かなくなるもんね。
身体抑制(身体を拘束すること)の同意書にサインはしたが、治療上必要な場合のみと明記されている。ここまで酷く泣き喚いていても治療上必要なんだ……。
色々愚痴っぽくなってしまった。
病院が変わればルールも変わる。
きっちりと心を入れ替えて、この病院の方針には逆らわないように、文句を言うことなどないようにしようと決めた。
明日も抑制が続くなら、面会がとても辛いものになりそう……。
気持ちを切り替えるスイッチ
— CALMIN@はる君緊急入院 (@CALMIN_PDH) 2018年12月22日
11:30ごろICUに着き、出たのが14:00過ぎなので、帰り道で旨辛鶏白湯ラーメン(激辛🔥🔥🔥)を食べた。
子どもが集中治療室にいるのにラーメン食べて親だけ楽しんでんじゃねえよ、と感じる人はやっぱいるだろうな
— CALMIN@はる君緊急入院 (@CALMIN_PDH) 2018年12月22日
ということをつぶやくと、同じ病児の親御さんの立場の方、当事者の方、それ以外の方からたくさん意見をいただいた。
このことについても思うことがあるけど、また別の機会に。