小児病棟39・脳膿瘍のこと【入院生活44】
この日は病院にいなかったので、31日のインフォームドコンセントの内容を簡単に書きます。
インフォームドコンセント
インフォームド‐コンセント(informed consent)
手術などに際して、医師が病状や治療方針を分かりやすく説明し、患者の同意を得ること。解諾(げだく)。IC。
はる君の病状を、MRI写真を見ながら説明してもらった。
12/21 (MRI 1回目)
最初の写真は12/21、搬送された当日に撮影したものだ。
前日、元々心臓の治療をしてもらっていた病院でもほぼ同じものを見ていたが、かなり衝撃を受けた。
膿瘍の大きさは約3cm。
抗生剤での治療が効かなければ、頭を開いて吸い出すか、手術で摘出しなくてはいけない。
1/11 (MRI 2回目)
2枚目は年明けに撮った。
ど、どこか変わってますかね???
この時には「改善傾向にある」と言われた。
膿瘍の大きさは約3cmと、ほぼ変わらなかったが、脳のむくみが移動しているのと、被膜が厚くなっているため改善傾向なのだそうだ……。
(被膜が厚くなるのは、細菌が抗生剤やら自前の白血球やらと反応して死滅した細胞が積み重なるからだと言っていた)
“改善傾向”という言葉の響きから期待した病状とはちょっと違って、微妙な心境。
手術による摘出は、脳の一部まで切り取るので後遺症が出るという。
できれば手術ではなくて内科的治療(=抗生剤投与)で粘りたいと先生もおっしゃっておられ、わたし達家族も同じ気持ちだった。
1/25 (MRI 3回目)
明らかに小さくなっている!
膿瘍は約2cmまで縮小した。
治療の効果が出てきていることにホッと一安心。
Q.治療のゴール、退院の目安はどこですか?膿瘍が完全に消滅することですか?
A.膿瘍が消滅するまでですが、感染症科の先生によっては、完全に消滅してから6週間抗生剤の投与を続けるべき、という方もいます。そうと決まってはおらず、先生の考えによっても違います。
(統一されたコンセンサスはないっぽい)
Q.もう手術にはなりませんか?
A.まだ外科的処置が必要な可能性はあります。
しかし、3cmの膿瘍を取るより2cmの膿瘍を取る方が易しく、後遺症も少なくできます。
Q.あとどれ位かかりますか?
A.わかりませんが、しばらく(1ヶ月〜数ヶ月)かかるでしょう。
少し気力が回復したので、また付添いがんばろう。