小児病棟67・罪悪感【入院生活72】

もう今年がはじまってから2ヶ月経ったんだね。実感がないぞ。
ほとんど外にも出ないので、日中のお外の暖かさも感じない。

毎週、家庭の事情で病院を離れる。
はる君が昼寝した隙に離脱するのは卑怯に思えて、気がとがめる。

起きているときに病院を離れたこともあるけど、それはそれで泣かれちゃうからつらいんだよね。

この日はリハビリはなく、はる君は釣りゲームやおままごとや絵本を楽しんだ。
つまり、いつもと同じ。

病状は安定している。
頭を開いて菌を特定していないから、どの菌が膿瘍を作っているかはわからない。
このまま上手くいってほしい。

やむを得ない理由とはいえ、病院を離れるのに罪悪感がある。
フカフカの布団に入りながら『早くはる君と一緒におうちに帰りたい』って強く思った。

なんだか口さみしくてコーヒーを一日中飲んでしまう。

確実に1L以上は飲んでいるので、健康を害してる原因かもしれない。
コーヒーに代わる、甘味がなくて安価な飲み物、ないですかね。
水分を補給するの、好きなんです。
(ただし猫舌ですし熱湯も入手しにくいので、冷たい飲み物でお願いします)

……はい。水、飲みますね。

夜明けの心臓