夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

MRI検査入院(2019/05)

MRI検査入院

2019/05/22
きのうは土砂降りの雨の日で、半泣きになりながらリハビリに行った。
はる君は終始ご機嫌で、やる気もモリモリ。
いっぱい頑張って、たっぷり昼寝をした。


9:00 病院着

はる君に病院に行って検査をすることを話す。
「これから病院に行って“けんさ”をするよ」
「“けんさ”はねんねしてるうちに終わるよ」
「夜は病院で寝るけど、かあちゃんも一緒だから大丈夫」
これから何をされるのかは、あらかじめ子どもに教えた方がいい。
いずれは親の手を離れて自立するので(多分……)、自分の病気の知識は小さい頃から少しずつ教えていかなくちゃいけないもんね。

病院に到着。

9:30 感染症チェック

感染症にかかっていないか、問診と診察がある。
脳膿瘍で入院していたときの看護師さんたちがいて、はる君の元気な様子を見て喜んでくれた。

9:45 病棟へ

まだお部屋が空いてなかったので、デイルームで音の出る図鑑で遊ぶ。
(相互の方が贈ってくださいました。ありがとうございます!!)

11:20 ライン取り

点滴を入れるための針を刺すことをライン取りと言う。
処置室まではわたしが抱っこで連れて行く。
はる君には「ちっくんするよ、お薬を入れるためだよ」と説明。

11:40 戻る

特に泣かずに戻ってきたので、おお?と思ったけど、わたしの顔を見たら泣いた。
がんばったね。

後から聞いたけど、針を2度刺されてしまったらしい(初回失敗したので)。

12:00 トリクロ

トリクロリール(子ども用の眠り薬)を無理矢理飲ませる(ごめん)。
泣いて抗議してきたので、「この後眠くなるから、寝てね。起きたらおやつだよ」と説明した。

12:15 寝たかな……寝た

今回はあっという間に眠った。
いつもだったらトリクロ一回では眠れない。
時にはトリクロ×2にエスクレ(座薬の眠り薬)を追加することもあるくらいなのに、きょうは順調だった。
さっきの説明で納得したのなら、よかった。

ダメ元でコット(移動用のベッド)に移しても眠ったままだった。スムーズに検査に行けそう。

12:30 MRI検査室へ

予定通りはる君は検査室へ。
わたしは昼食へ。天気が良かったので、外でのり弁当を食べた。
目の前の小川で親子がざりがに釣りをしていた。

13:20 戻る

無事に戻ってきた。
あっさり寝付いたので途中で覚醒してしまわないか心配だったけど、追加の鎮静薬も必要なく終わったそうだ。

15:10 起きる

14時くらいに一度起こそうとしたけど、薄目を開けただけだった。
おやつも届くが起きないので、無理矢理起こす。

しばらく不機嫌だったはる君は、試し飲み*1の後はおやつを食べてニコニコ。


16:50 病棟回診

病棟を散歩していたら、脳神経外科の主治医が回診に来た。
膿瘍の皮膜はさらに縮小していると言われ思わずガッツポーズ……でも、まだ残ってるから経過観察はしばらくは続きそう。

詳しい病状説明はあした改めてしてくれる。
きょうは安心して眠れそう。

子どもに病気のことをどう説明するか?

子どもに、子どもの周囲に、病気のことをどこまで話すかは病児の親ならみんな悩むかもしれない。
はる君には、早いうちから自分の病気・左心低形成症候群のことを教えたいと思っている。

今後、集団生活(保育園・幼稚園や学校)に入っていくなら、胸の傷や外来受診で学校を休むことについて友達に聞かれることもあるだろう。
その時に自分で説明できるのがベストだと思う。
はる君に病気の知識を説明するためには、わたしが理解していないといけない。
心臓のこと、循環のこと、まだ全然知らないことばかり……。


ひとまず順調に検査も終わったので、予定通り退院する。
お疲れ様、はる君。

*1:検査で鎮静後に目が覚めたら、水分がきちんととれるかテストをすること