夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

緊急入院(3)9日目【退院延期】

体調の悪化で急な入院になってしまったのですが、連日励ましてくださって、おかげでずいぶんと元気になりました!

前回の記事はこちらです
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CT検査

2017/04/11 大雨

朝からそこそこの強い雨。外は灰色。

6:20 水分止め

コンピュータ断層撮影(コンピュータだんそうさつえい、英語 Computed Tomography、略称:CT)は、放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像を構成する技術、あるいはそれを行うための機器。
wikipedia:コンピュータ断層撮影より

赤ちゃんの場合は鎮静剤などで眠らせて行う。
嘔吐による窒息を防ぐために検査3時間前からは水分摂取不可になる。
点滴をするので脱水症状になる心配はない。

点滴のライン取りに処置室に行ったはる君が30分近く出てこない……。
かすかに泣いてる声が漏れ聞こえる。

ようやく出てきたはる君はぐったり(´Д` )
右手で取ろうとしたがうまくいかず、左手に取り直したので二倍時間がかかったのだった。
痛くて怖くて汗びっしょり。
そりゃ、やだよね。

9:00 CTへ

今回入院中にも頻繁に吐いていたので、飲み薬(トリクロ)ではなく坐薬(エスクレ)を使用した。
薬を入れて30分後にツマブキ先生(仮名)が迎えに来たが、起こさず移動させるのは失敗。
ツマブキ先生のお顔をじーっと見て、微笑みを浮かべていた……。だ、大丈夫!?
はる君はそのままCT室に運ばれていった。

10時になる前に戻って来たけど、やっぱり目が覚めている(・ω・`)

主治医のお話

午後

シマノ先生(仮名)、ツマブキ先生両名からの検査結果の説明。

CTの結果


ここから多少グロ注意


グレンの循環については、特に問題はなさそう。肺動脈は4mmと若干細い。が、そもそもグレン手術を行った時点で細かった。
狭窄などは見られない。


側副血管が多い。
(低酸素状態が続くと、身体は苦しいのでなんとかしようとして肺へ新しく血管を伸ばすのが側副血管(側副血行路))
ただ、グレン循環が今まできちんと成立していたことを考えると、時間がたてば酸素なしでも大丈夫なくらいに回復すると見られる。


左肺はやや炎症が残っている。


ノーウッド手術で新しく作った大動脈。
狭窄などはなし。

それで先生、退院はどうでしょうか?

Dr.シマノ「うん……検査結果としては別に悪くはないんだ」

CALMIN「……でも、良くもない?」

Dr.シマノ「そういうことですね」

CALMIN「じゃあ、週末帰ります(・ω・`)」

……ということで、週末退院できそう。
本来は3/30から一泊二日の予定だったのにね。
子どもの体調は予測不可能。ましてや心臓病ならなおさらだよね。

発達のこと

ついでに、発達の遅れと離乳食の遅れについて相談をした。

前々から感じていたのは、はる君の吐きやすさと、咀嚼・嚥下のぎこちなさだ。
新生児期から割と吐きやすい子で、PICUに母乳を届ける時に「貴重な母乳を吐かせてしまいました」などとPICUの看護師さんに謝られることがあった。
もうじき1歳となるが、ほんとに離乳食は2〜3口しか食べず、母乳メインで育っているかんじ。
病院の離乳食は良く食べるよ!と他のママさんに言われて期待していたけど、1/3食べるので精いっぱいのようだ。無理に食べさせようとするとすぐむせてしまう。

とりあえず、来月に嚥下機能について入院して検査をする事になった。問題があるのが咀嚼機能だった場合は別にリハビリを紹介してくれるとのこと。
機能的根治術であるフォンタン手術後に各種リハビリに通うつもりだったけど、早めに相談するに越したことはない。

そんな訳で、今回の入院はまさかのロスタイム。
心臓病児は風邪ひきやすい、風邪治りにくい、風邪悪化しやすいというのを骨身にしみた入院生活となりました!!

→10日目に続く!!(ヤダー!!)