夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

コイル塞栓術入院2日目(2017/11)【カテーテル治療】

2017/11/29

 カテーテル治療の予定時刻は13:30。6時間前までに食事を終わらせ、3時間前からは水分補給もストップになる。つまり食事は7:30まで、水分摂取は10:30まで。

起床

6:30

 「君は乳児か!?」というくらい頻繁に目を覚まして泣いた。大部屋だから他の子の迷惑にならないよう、授乳、抱っこ、授乳、抱っこで初日から消耗した。タフマンがうまい!
www.calmin.org

 朝の回診で昨日採血をしてくれたツマブキ先生(仮名)が来てくれた。はる君はものすごい形相で睨みつけたので、ツマブキ先生はそそくさと行ってしまった……。採血の前までは会うと「はい、タッチ!」となついていたのに。

 夜間の頻乳でお腹が空いていないのか、ほとんど食べずプレイルームに直行。

コイル塞栓術

12:55〜

 予定より30分早くカテーテルに行くことになった。帰ってくるまではヒマなので、わたしも昼寝した。思えば、だいぶ図太くなったものである。図太くならないと気持ちが沈んでしまって動けなくなるからさ……。

帰還

14:55〜

 きっかり2時間で帰ってきた。麻酔の影響でぐうぐうといびきをかいている。口がぽかんと開いているから、乾燥するんじゃなかろうか。

覚醒

18:30〜

 はる君が寝ている間に、主治医のシマノ先生から説明を受けた。はる君の目がなかなか覚めない。

 ようやく18時半に起きたが、下半身を板で固定されていて、心電図のコードなども不快で泣く。カテーテル治療/検査は小児の場合全身麻酔で行うので、目覚めたらまず水を少量試し飲みし、吐かなければ水分の多いものから食事を摂ってokとなる。
水分摂れる&ご飯食べられる&尿出るという三つをクリアすると点滴はおしまい。

 再び眠るまでの1時間半はずっとぐずぐず機嫌が悪かった。痛いのかな。どこか辛いのかな。いや、辛くないわけないよね。

22:00〜

 再び覚醒、泣き始める。

22:40〜

 夜回り(コットという赤ちゃん用ベッドに寝かせて病棟内を歩き回ることをさす)開始。夜は長いぜ!

コイル塞栓術

 コイル塞栓術の結果についてはすぐに説明を受けることができた。

 ↑コイルっていうとこんなイメージだったので、これでどうして血管を詰めることができるのか、動画で見せてもらってやっとわかった。

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 “コイル”と言うが、血管に入れるときは20cmまたは30cmのプラチナの長い針金状になっている。カテーテルで血管の先までするすると通した後、針金がクルクル丸まって固定される。問題のある血管は“点で塞ぐ”のではなく、“棒で塞ぐ”のだった。
コイルがみっちり詰まった血管に、血小板などの血液中の成分が入り込み、完全に塞がる。

 右の血管に7個くらい、左の血管に5個くらいコイルが入った。左の血管は、シビアなところからシャント(短絡。動脈と静脈のショートカット)が出ているため、コイルが脱落する危険があり詰められなかったと言われた。だから側副血管は残っている。

 コイル塞栓後、7〜8割の子は熱が出ると言われた。体に入った異物に対する自然な反応だ。
体調が落ち着いてくれればいいけど。



 翌朝38.6度の熱がでて、ぐずり対応中。はやくさがって……(ヽ´ω`)

 したっけ、また!