夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

フォンタン手術入院・2日目

きのうは調子が悪くブログも深夜まで手をつけることができなかった。
加えて、はる君はやたらに細切れ睡眠で、体のどこかをわたしにくっつけていないと起きてしまい難儀した。
眠い。

昨日の記事はこちら。

フォンタン手術入院・2日目

2020/04/08

きょうも良い天気なのでいい感じ!
はる君は7時過ぎに起きた。
起きぬけにクスクス笑ってなんだかご機嫌。

プレパレーション!

再度きのうと同じ引用を。

医療におけるプレパレーションとは、子どもが入院や治療、検査を受けるときに行う、子どもの発達に合わせた説明や配慮のことをいいます。 説明によって、子どもの恐怖心や不安を最小限にし、その子なりに入院や検査に向かえるように、子どもの頑張りを引き出すことが目的です。
プレパレーションって、なに? ~小児看護学領域~| ボイス| ニュース&トピックス|看護学科| 駒沢女子大学・駒沢女子短期大学より引用

子どもに分かりやすく今後の処置を伝えてくれるのがプレパレーション。
以前、別の病院で先天性横隔膜ヘルニアの手術をしたときにも受けた。


でました、アンパンマン。
見ると、アンパンマンの左手に点滴のルートが採られている!
「これから、心臓をなおしてもらうよ」
「アンパンマンの胸にあるニコニコマークのところ、はる君のなかでどきどきしているところが心臓だよ」
と、やさしく語りかけてくれる。

「このお人形は、はる君。このベッドに乗って、ブーンって探検に行くよ。」
これらは特にプレパレーション用というわけではなく、アメリカ製の子ども用おもちゃらしい。
手術室までの経路を写真をふんだんに使って詳しく教えてくれた。

「手術室の中まで探検したら、そこでベッドを乗り換えるよ。」

「つぎに、アンパンマンにもついているお手手の管からお薬をいれるよ。
はる君、アンパンマンにお薬入れてくれる?」


↑アンパンマンにお薬を入れているところ
いつもはされる側なので楽しかったのか、何度も何度もくりかえしていた。

感心したのは、ネガティブな言葉を使わずに説明してくれていたこと。
「心臓を治して元気になれるからね、先生も看護師さんもみんながんばってくれるからね」と結んだ。
見ているわたしも前向きな気持ちになれた。すごい……。

インフォームドコンセント(術前説明)

長くなるので別記事にて。
外科の執刀医の先生による、今回の手術の詳細な説明があった。
いままで知らなかったことも新たにわかった。
本当に心臓手術って大変。フォンタン手術ももちろん大変。
そもそもフォンタン手術に到達するまでが大変なのだ……。

インフォームドコンセントの記事はこちら↓

心エコー

このところ覚醒した状態で心エコーをやっていたのが、はる君がぐずったりして外来でできないことが増えた。自ら進んでエコーして!と求めていた時期もあるのに(すごい)。
だから鎮静剤できっちりと寝かせてやろう、となった。

当初は昼寝の時に…と言われていたので起こして待っていたけど呼ばれないので、14時過ぎくらいに本人が「眠い」と寝てしまった。
お風呂・夕飯後の19時に眠くなる座薬(エスクレ)を使い、眠気が訪れるのを添い寝して待ったが全然寝ない!!
エスクレを追加投与しても眠れず、21時にもっと強力な鎮静剤を使用し、21:30にようやくおやすみになられた……。

心臓エコーはたっぷりと60分ほど行っていた。
機械の性能がアップデートされて、いままでは見れなかった箇所も見られるようになったとのこと。
はる君が生まれてからずっと心エコーに同席してきたけど、めっちゃ難しくてぜんぜん何してるか分かんなかったなぁ……当たり前か。
三尖弁だけはぼんやり分かる。弁の動きだからね。

明日のスケジュールなど

明日は第一例の手術になる。
8:45〜スタートする。
わたし達両親は8:00までに病院にそろっていること。

食事は前日の20:00までにとる。
ミルク・牛乳やジュースなどは当日3:00まで。
お茶、スポーツドリンクは当日6:00まで。なるべく飲ませた方がいいとのことなので、朝5:40に起こしてお茶を飲ませることにした。

最後の飲水量と尿量を記録しておく必要がある。わすれずに済ませたい。

手術日当日は両親の面会が可能だが、新型コロナ対策のために次の日以降は原則1名のみ面会可能となるそうだ。
つまり、わたしか夫かどちらか1名しかはる君に会えない。
ううっ……仕方ないこととは言え、つらい。
コロナが憎いよ。

いよいよ、明日がフォンタン手術だ。
きっと大丈夫。今度こそ。
もっと元気になれるからね、はる君。