夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

フェネストレーション付TCPC法フォンタン手術

フェネストレーション付TCPC法フォンタン手術

2020/04/09

昨晩使ったダイアップといういつもより強力な鎮静剤のおかげで、一度も目を覚まさず……
…とはいかず、夜泣きは普通にあった(ズコー)。

5:40 起床

最後に飲水できるのが6:00だったので、5:40分にはる君を起こした。
お茶を飲ませようとしたけどあまり飲まず。
10ccだけ飲んだ。

7:00 鎮静剤

セルシンという鎮静剤を飲んだ。
はる君はいつもより早く起こされたので、しきりに「おなかすいた、なんかたべたい」と言っている。しまいには泣き出してしまった。
薬のせいでフラフラになっているのが嫌なのか、なかなか泣き止んでくれず困った。

8:40 手術室へ

空腹をがまんさせ続けてしまい罪悪感がすごい。
いや、罪悪感の話をするんなら手術させる時の罪悪感のひどさったらない、けど仕方ない。

順調に手術が進めば5〜6時間で終わると言われたから、先生とスタッフさんを信じて待とう。



このツイートをしたのが14:40頃。

15:00 術後説明

ICUクラークさんに呼ばれた!予定通り6時間程度で手術が終わったようだ。

執刀医の先生から説明がある。
肺動脈が成長するスペースの問題はどうなったろう。
(この話は以下の記事に詳しく書いた)

結果、肺動脈は予定通りパッチで形成し、大動脈にはメスを入れなかった。
理由は、周囲の組織と癒着した大動脈を剥がしてみたところ、肺動脈との間に1cmほどの空間ができ、これなら肺動脈が成長する余裕があると判断されたためだ。

それはよかった!肺動脈に加えて大動脈も形成するとなったらぐんと難度があがっただろうし、術後の回復にも影響は大きかったと思うから。

開窓部の大きさは4mm。

15:10 面会

手術直後のはる君と面会。
カメラは忘れてしまったが、顔色が前より良いような気がする。

手術直後の数値はこんな感じだった↓

SpO2*1 87%
脈拍 120
CVP(中心静脈圧) 15

人工呼吸器につながれて眠るはる君の顔を見ると、嫌でも2年前を思い出さずにはいられない。

手術が終わって一安心なんてとんでもない。
「これからが勝負だ」という切羽詰まった思いが胸を満たしている。


明日のICU面会は夫が行くことになった。
新型コロナ対策で、面会可能な人数が1人に制限されてしまっているためだ。


がんばれ、はる君。
いままでだってずっと乗り越えてきたんだから。
だからきっと大丈夫。
元気になっておうちに帰ろうね。

*1:酸素飽和度。血液の中に含まれる酸素の値。健康な人なら100〜99%で、はる君は80%前後