夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

心臓カテーテル検査入院・2

心臓カテーテル検査入院・2

2020/08/18

まさか、こんなに波瀾万丈な1日になるとは思いもしなかった。
はる君の体力が爆上がりしたのと、自我が強くなったことが原因か。

05:20 起床

実は2時に尿が漏れて起きていた。
眠い(入院の時、毎回言っている)。

07:10 朝食

通常の食事は8時だが、食事止めの時間が7:30のため軽食が出た。メニューはロールパン、ジャム、リンゴジュース。
パンはあまり食べなかったので、売店で買ったおにぎりを食べた(持ち込み食可能なので出来た)。

07:30 食止め

これ以降は検査終了まで固形物は禁止となる。

07:50 検温等

検温、酸素飽和度測定、血圧測定など。

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10:30 水分止め

15cc麦茶を飲んだ。これ以降は水分摂取がストップになる。
脱水にならないよう点滴が入る。

11:40 寝てしまった

朝早かったので寝てしまった。
お腹が空いて泣くよりはいいかと思い、そのまま寝かせることにした。

14:10 エスクレ(鎮静剤)

14時少し前に起きてしまった。案の定、お腹が空いたと泣くのがかわいそうでツラい。
…が、すぐに看護師さんがやってきた。そろそろ出番だと言う。
いつもの鎮静剤(座薬)を入れて準備完了。

14:20 カテーテル室へ

カテーテル室へ。長い昼寝から覚めたばかりで鎮静剤が効いてる感じはしない。
「おさんぽしたい」と泣いていたので、すんなりカテーテル室へ向かった。散歩と違うけどね。

16:20 カテーテル室から戻る

ちょうど2時間で帰ってきた。

17:30 起きる

起きたので少量の水分を摂り、吐かないようならご飯が食べられる。
「なんかのみたい、なんかのみたい」と喉の渇きを訴えるので、売店にジュースを買いに行った……ところで事件は起こった。

17:45 穿刺部から出血

戻ったら主治医と看護師さんがはる君を押さえつけていた。
はる君は血まみれ。先生も看護師さんも血まみれ。
先生は鼠蹊部を手で押さえている。
その場所から今もどくどくと出血している。
焦るというより、血の気が引いて妙に冷静に血が噴き出すのを見つめてしまった。

大人4人がかり(先生、看護師さん、わたし、夫)で押さえた。とにかく出血を止めなければ。
穿刺部が鼠蹊部だったので血を吸ってずっしり重そうなオムツ、血に染まったシーネ(固定する板)、病衣、シーツ……を見ていた。
暴れるのがおさまらず、ミタゾラム(鎮静剤)を入れてもらってなんとか鎮まったけど寝るまでには至らず。
結局20分近く押さえてもらってようやく出血は止まった。


はる君はアスピリンとワーファリン、2つの血液サラサラ系お薬を飲んでいるので出血が止まりにくい。本当に止まりにくいのを今回実感した。
出血が止まるのは、血液の中にある血小板がひっつきあってフタを作るからだ。
アスピリンは血小板が血栓を作る作用を邪魔する働き(抗血小板剤)、ワーファリンは凝固因子が生まれるのを邪魔する働き(抗凝固剤)がある。ワーファリンの方がパワーが強いそうだ。

ああ、本当にびっくりした。

18:20 病状説明

内容については明日の更新で。

18:40 夕食

止血のために、6時間は安静にしなくてはいけない。
その間固定具をつけているため、座ってご飯を食べることはできない。
でも、はる君は「座って」「ひとりで」ご飯が食べたいのである。
またここでもはる君は暴れた。

リンゴジュースが飲みたいというので、再び買ってきた。
それを勢いよく飲み干して、そして、吐いた。

吐いた直後にまた飲みたがるのをなだめすかし、しばらく時間をおいてからまた飲ませた。
抱っこした瞬間、また吐いた。わたしの背中に吐いた。
これは鎮静剤のせいだと思うので、これ以上無理に夕飯を食べさせず寝付かせることにした。

妙に長い1日が終わった。
とりあえず、フォンタン循環は成り立っていた。なによりうれしい。
明日、退院予定。

したっけ、また明日!