夜明けの心臓

最重度の心臓病の一つである左心低形成症候群の息子の記録。手術・入院・通院の事や病気の情報など。あと雑記。

心臓カテーテル治療・3(2020/10)

心臓カテーテル治療・3

2020/10/28

バルーンカテーテルから一夜明けた。
はる君はすこぶる元気である。
カテーテル検査の場合は2泊3日で退院となるが、今回は治療のためもう1泊する必要がある。

新型コロナ対策のため、プレイルームで遊べないのが痛い。
いままではベッドの上でおとなしく過ごしてくれることが多かったのに、今回はベッドにいてくれない。
困る……。

ナースステーション前のテーブルにハロウィン用のフォトスポットが設置されていた。
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保育士さん手作りの自撮り用アクセサリーがあったのでパチリ。

レントゲン

この日の検査はレントゲンだけ。
レントゲン室は小児病棟とは別フロアにあるので、一旦小児病棟を出ていかなくてはいけない。
嫌な予感がすると思ったけど、やっぱり。退院できると勘違いさせてしまった。
レントゲン撮影自体はスムーズにできたけど、小児病棟に戻ろうとしたところで床にひっくり返って怒り泣きしはじめた。


幸い散歩は制限されていなかったので、部屋と病棟をぐるぐるぐるぐる何往復もした。
おもちゃが貸し出しOKなのは本当にありがたかった。
一回使う毎に返却して看護師さんなどのスタッフさんが都度消毒してくれるので安心だ。
何回も借りてお手数おかけしてごめんなさい。

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夜の検温の時、すこし熱っぽかった(37.4℃)。無事に帰れればいいけど……。

2020/10/29

よく晴れた。
はる君はすっきりと目覚めて、すぐに「おさんぽ行きたい」と言うので、もう何十度目かの病棟さんぽに出かけた。
西の窓から富士山が見えた。
熱は下がっていた。

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はる君はこれが気に入ったみたい。

入院中、保育士さんと療養支援士さんが一所懸命何かを作っていた。
できあがったのは小児病棟を探検するためのアイテムだった。
痛かったり辛い検査がある小児病棟で、少しでも子ども達が楽しめるように、退屈がまぎれるようにと、限られた空間と資材を使ってよく考えられていた。
本当に子どもの心に寄り添ってくれるようでうれしい。
療養支援士さんは、はる君が産まれた時からずっと支えてくれている。
採血の時に泣かなかったのも療養支援士さんのお力が大きかったんだろうと思う。


お待ちかねの退院許可が出た。
これでフォンタン後の評価カテーテル→治療カテーテルと終わったので、しばらくは入院はないだろう。
いままでずっと病院と家を往復するような生活だったから、なんだか逆に落ち着かないような気分だ。

実は保育園が決まりそうだ。…と言っても、運が良ければ、だけど。
シマノ先生(仮名)に「集団生活可能」という内容の診断書を書いてもらった。
不安は尽きないけど、これから新しい人生がはじまるよ。